グループホームで働く介護士の悩み

家庭的な雰囲気の中で、その人の個別性を尊重した介護を受けられる施設として、グループホームが注目を集めています。

グループホームとは、少人数のユニットの中で家事などの作業を通し、ADLを出来るだけ維持していくことを目的として作られました。

通常、利用者が9人以下の場合を一つのユニットとして換算します。介護老人保健施設や、介護老人福祉施設との違いは、利用者一人に対する介護士の人数が多いことから、密な関わりが可能であるということです。

また、グループホームに入居可能な利用者は認知症があることを条件としているため、毎日接するスタッフが見慣れた人であることは、認知症の進行を予防するために大変重要であるとも言われています。

介護士としてグループホームで働くことのメリットは、一人一人の利用者と深く関わる機会が多いことから、認知症の実態やその介護について深く学ぶ機会が多いということです。

一方で、デメリットとしては、常に限られた利用者としか関わる機会がないということと、ADLがほぼ自立しているということです。

したがって、グループホームで働く介護士の中には、身体介護に必要な技術がなかなか身に付けられない環境に対する不安を抱いている人も少なくありません。

介護士としてのキャリアを築く上で、将来的に介護施設で働きたいと考えている人にとっては、グループホームでゆったりとした時間を過ごすことよりも、なるべくなら施設で多くの利用者さんに関わったほうがいいと考える人も多いようです。

しかし、グループホームで身に付けられることは、施設で大人数を対象とした介護を行う上で大切な基盤になります。介護が必要な高齢者の実態は、個人差が非常に大きいという事実があります。

そこで、グループホームで得た個人やその家族との深い関わりが、施設で働いた時にとても役立ちます。

介護老人保健施設を運営している施設の中には、グループホームを併設・運営しているところがあります。

母体が大きい施設に入職するメリットとして、施設での大規模介護と、グルーホームのような小規模な施設で経験を積めるということがあげられます。

両施設の経験を活かして、スキルの高い介護士を目指していくと、より高い専門性が身に付けられるでしょう。

その中で、介護士に対する社会的地位の低さ、賃金の安さの問題があります。現在の就職難にありながら、介護士は人手不足と言われその原因は賃金の安さが原因の一つであります。

特に男性の場合、結婚も老後の生活など現実的な要素を考えた際に無視できない点であり、社会的な改善要素がないと仕事を続けられないゆえに介護士にとっては悩みの種でしょう。

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